発達障害で仕事ができないと悩んでいる人へ-管理職の私が思うこと

発達障害で仕事ができない

「ミスが多くて辛い」

「話が理解できない」

「他人よりも自分の方が多く上司に怒られている」

そんな時にふと目にしたのが、「大人の発達障害」という言葉。

いろいろと発達障害のチェックはあるのですが、正直だれにでもあてはまる部分があるので、真に受けるのは得策ではありません。

ここでは、私の周囲の発達障害のビジネスマンと彼らのキャリアアップについて、体験談とともにまとめました。

発達障害で仕事ができない人の特徴をチェック

  • うっかりミスの多い【ADHD(注意欠陥多動性障害)】
  • コミュニーケーションに問題を抱える【アスペルガー症候群】

これらの症状は仕事をしていると誰にでもあると思います。

以下には、ADHDとアスペルガー症候群について私の体験談を交えて特徴をまとめています。

もしかして、自分は発達障害なのでは?と感じるのであれば、ぜひ読み進めてください。

うっかりミスの多いADHD(注意欠陥多動性障害)

「絶対に完璧にこなした」

「ミスが無いように何重にもチェックした」

それでも、なにかと抜けや漏れがある。これがADHD(注意欠陥多動性障害)です。

実際にADHDに気づいたという方は、職場でも非常に苦しんでいます。

私の部下にも医師にADHDと診断された人がいました。

一般的な仕事はミスが続いて務まらず、非常に苦しんでいました。

何度やっても同じ箇所でミスをするし、じっと座って話を聞き続けるのも苦手。

興味関心が向いた事から先に手を付けてしまい、作業の優先順位を判断できないといった症状に悩まされていました。

ミスをする→周りから叱責→ビクついてしまい、またミスをする。

この繰り返しでした。

エス子
エス子
私もケアレスミスが多く、病気なんじゃないかと悩んでいた時期があったので、彼の気持ちは痛いくらいによくわかります。

そんな彼がとうとう「仕事を辞めたい」と言ってきたため、営業職へのジョブチェンジをすすめました。

「会社を辞めることはすぐできる、せっかくならばチャレンジしてから辞めてはどうか」とすすめました。

移動してからは、成果をグングン出したそうですよ!

私も医師の診断は受けていませんが、ADHDの自覚症状が少しあります。

私もコンサル時代に、作成した資料の誤字脱字で叱られることが非常に多かったです。

相手に物事を伝えたりコミュニケーションを取ることは得意でしたので、なんとかコンサルタントとしてやっていけたので、彼も営業ならうまくいくのでは…とおもってのことでした。

発達障害の症状を間近でみていたので、送り出したものの不安ではありましたが、営業でも事務仕事の割合がすくなく、ケアレスミスが大きく響かないのが良かったのでしょう。

また、メモや付箋を使って、「記憶より記録」を意識したところ、前よりもスムーズに仕事ができるようになったということでした。

コミュニーケーションに問題を抱える アスペルガー症候群

アスペルガー症候群の方は、1人での作業を好み、周囲とチームを組んでの作業が困難に感じることがあります。

このアスペルガー症候群の方の代表的な事例と言えば、「皮肉が通じない」というものでしょう。物事の裏側にある意図に気づけないのです。

これは私が実際に体験したアスペルガー症候群の方の例ですが、職場で周りになじめない人(仮にAさんとします)がいました。

Aさんと会話していると、どうも要領を得ないということが度々あり、仕事の指示が上手く通っていないと感じることがありました。

こちらもメモや図解を使って懇切丁寧に指導すると、なんとかやってくれるのですが、抽象的な指示が苦手な印象でした。

そんな時に、Aさんがミスを続けてしまったことがありました。

Aさんの同僚は皮肉を込めて、「お前のおかげで仕事が増えたよ。ありがとさん」なんて酷い言葉をかけました。

するとAさんは、「ありがとうございます」と真顔でお礼を言いました。これには正直驚きました。

Aさんは自分からコミュニーケーションをとることがなく、誰とも打ち解けることはなかったので、その人となりが分かりづらい部分がありました。

ただ、このときのAさんの「ありがとうございます」にはみんな度肝を抜かれ、同僚もギョっとした表情を浮かべたことは忘れられません。

Aさんはその後、1人作業がメインの職場に異動になったのですが、そこでは順調に日々の業務をおこなっています。

後に私の上長から、彼が「アスペルガー症候群」だと聞きました。

発達障害の方に向いている仕事とキャリアアップ

適材適所。これは発達障害の方にこそ意識してほしい働き方です。

  • ADHDの社交性を利用
  • アスペルガーのこだわりの強さを活かす

この2点を抑えて、これから先のキャリアについて考えてみてください。

ADHDの社交性を利用

落ち着きが無い反面、人当たりがよく会話が弾むという特徴を備えているタイプのADHDの人は、営業職で活躍されるパターンがあります。

たしかに、営業でも事務仕事があったりすると、抜けや漏れが出ます。ただ、人当たりの良さと社交性でそれらのミスをカバーするという戦い方があります。

事務的な作業が全面に出ている仕事よりは、人と接したり、とにかく行動が求められる仕事はADHDの方でも活躍されてる事例はあります。

また、ストラテラという薬により注意力のなさを抑える方法もあります。これは精神科による正式な診断が必要です。

アスペルガーのこだわりの強さを活かす

アスペルガー症候群であれば、とにかく1人作業。

チームでなにかを作り上げるよりは、事務的な作業が適職です。

また、空気を読めないと悩んでいる方でもその能力を逆にいい方に生かすという考え方もできます。

事実をしっかり事実として報告しなくてはいけない仕事をすべきです。製造業の検査員や、事務職にはこの能力が求められます。そもそも空気を読みすぎていると、これらの仕事は成り立ちません。

また、アスペルガー症候群の方の中には、なにか1つの事に関して異様なまでに力を発揮することがあります。

たとえば、計算が得意であるとか、芸術的センスに秀でるとか。

もし、「これだけは絶対に譲れない」という強い部分があれば、その分野で飛び抜けるのも手です。

発達障害で活躍している人

自分の才能に気づいていないだけかもしれない。

ADHDやアスペルガー症候群の発達障害を持っている人でも、社会的にも経済的にも大きく成功している方がいます。

この項目では、

  • ADHDの有名人
  • アスペルガー症候群の有名人

の2点をまとめました。

ADHDの有名人

●勝間和代さん(経済評論家)

勝間和代さんは経済、経営に精通していて、多くの著書を持つ才女です。

軽度のADHDであることを告白していて、特に忘れ物が多いというのが悩みです。

ただ、テレビの社会問題に対するコメンテーターをしているところを見ると、ADHDであることが全くわかりません。

パリス・ヒルトン(ファッションモデル)

セレブなファッションモデルのパリス・ヒルトンですが、彼女は12歳の頃にADHDを診断されています。

正直、セレブなのであまり参考になりませんが、ADHDであることを公表して受け入れて強く生きている姿が好感を得ています。

●ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)

長時間おちついて座っていられないという症状があります。

これはチックと呼ばれる症状(特定の部位を繰り返し動かすクセがある)とも言われています。

世界ナンバーワンクラスの富豪で成功者のビル・ゲイツにも、悩みがあったのです。

アスペルガー症候群の有名人

●スティーブ・ジョブズ(アップルコンピューター創業者)

こちらは正式な公表は無いのですが、彼の周囲から言われていることです。

多くの技術的なイノベーション(革命)を起こすには、空気を読まずに突っ切ることが必要だったはずです。

●市川拓司(小説家)

代表作に「いま、会いにゆきます」という作品があります。これは映画化もされていますね。

やはり、市川さんも幼少期には周囲との違いを感じて悩んだ時期がありました。

ですが、「この個性は自分の財産である」と捉え、自分を肯定して生きるようにこころがけました。

この自己肯定の考え方が成功への道には必要不可欠だったのでしょう。

●スーザン・ボイル(歌手)

奇跡の歌姫と呼ばれるスーザン・ボイルさんがアスペルガー症候群を公表したのは2013年です。

アスペルガー症候群でなにかの才能が飛び抜けて高いというのは、典型的なケースです。

幼少期にはいじめられたという不遇も味わっていますが、歌に救われたと語っています。

「おわりに」

無責任な発言かもしれませんが、「あなたは自分の才能に気づいていますか?自分と向き合っていますか?」

なにか1つのことが上手くいかなかっただけで諦めてはいけないです。

私は「特徴を活かして勝ち上がる」という強いメンタリティが必要だと思っています。

記事内でも紹介した小説家の市川拓司さんのように「自分の個性と受け止めて自信を持って生きる」という気概でキャリア構築を考えてみてはいかがでしょうか?