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結婚後の転職とは?男女の働き方を考える-人材業界のプロが本音を話す!

結婚後の転職と働き方

人生最大のライフイベントと言えば「結婚」。

20代後半に差し掛かる頃には、周りでも結婚の話題は増えてくるのではないでしょうか。

結婚をすると、自分だけではなく、パートナーとの時間も大事ですよね。

そんな結婚のタイミングで転職を考える人も少なくありません。

転職と結婚。どちらも大事な意思決定になるので、パートナー同士よく話し合う必要もあります。またパートナーの親御さんの意向も働き方に関わってくる可能性があります。

では、結婚のタイミングでの転職はどのように考えれば良いのでしょうか。

エス子
エス子
年間1000人もの転職者にアドバイスする、女性キャリアアドバイザーのあやこさんにお話を伺いました!

結婚後の転職理由について

結婚を期に転職を考えている人はどのようなポイントでの変化を求めているのでしょうか。

実際に転職者に話を聞いた事例を基に見てみましょう。

転勤無しの仕事がしたい

結婚をすれば、当然同じ家に住みたいですよね。

一緒に食事を囲んだり、休日はお出かけをしたり、結婚したからこそ味わえる喜びは数え切れないほどあります。
しかし物理的に距離が離れてしまうと、夫婦の距離も遠くなってしまう可能性もあります。
転勤は良い夫婦関係を築いていく上で一番ネックになる要因です。

もちろん単身赴任のケースもありますが、今後お子様を授かりたいと考えている方にとっては、そのような働き方は考え難いですよね。

転勤の悩みについては、主に大手企業の営業職でお仕事をされている方のご相談が多いです。

女性の場合、全国転勤ありで採用をされていても暗黙で考慮してくれる会社もあるようですので、転勤に関するご相談は圧倒的に男性が多いです。

大手企業のように全国展開でビジネスをしている企業は、支社の数も多いため、遠方に飛ばされるリスクも大きいのです。
結婚を期に、大手企業にいらっしゃった方が中小やベンチャーで挑戦をする方も多いです。特に近年はベンチャー企業も勢いを増してきているので、大手では味わえない裁量権の大きさに魅力を感じる方もいらっしゃいます。

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自分の生活だけでなく、キャリアアップも変えたいという方はどちらも叶うベターな環境かもしれませんね。

労働時間が短くなる仕事がしたい

労働時間や働き方のご相談に至っては圧倒的に女性の方から多くいただきます。

理由は様々です。

  • 定時上がりの仕事にして、家事に没頭したい
  • 営業職だと夫より出世をしてしまうので、バックオフィスに行きたい
  • 夫と休みを合わせたいから土日休みの仕事が良い
  • 産休、育休などの取得率の高い会社に行きたい
  • リモートワークや時短勤務が可能な仕事がしたい

主にこれまでよりも自分の時間が取れ、融通が効くような仕事を考えられ、転職をするケースが多いです。
また結婚だけではなく、ゆくゆくの出産・育児を見越してのキャリア形成を検討しています。
古風な家庭だと、夫よりも出世しないというユニークな理由もあります。
女性は結婚を機に変化も多くなるので、同時に働き方もそのままという訳には行かないようですね。

給料アップ

結婚というと何かとお金がかかります。

引っ越し、結婚式、家の購入、保険の見直しなど結婚をするだけでも今までなかった費用の負担が大きくなります。

さらにお子様を授かりたいと考えていると必然的に出費は増えるもの。
そういったライフプランを見直し、転職を検討される方もいます。

現代は共働きが多いですが、もちろん専業主婦になる方もまだまだいらっしゃるので、その際は男性側の給料アップは必須ですよね。

20代後半〜30代はキャリアとしても油が乗ってくるタイミングです。

結婚を期に自分のキャリアについて見直し、自分の実力に対し適正な給料なのかを考えてみるのも良いでしょう。

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結婚後、仕事はどう変化するか

では実際に結婚をすると働き方や業務、職場環境について何か大きな変化はあるのでしょうか。

女性目線と男性目線に立って、それぞれ考えてみましょう。

結婚後の仕事の変化-女性編

苗字が変わる

仕事を継続していると、名字を変えるタイミングがなかなかありません。
銀行口座変更、住所変更も非常に手間がかかります。
また普段呼ばれている名前が職場や取引先に浸透してしまっているので、旧姓で仕事している女性も非常に多いです。
かといって、新しい苗字で今更呼んでもらうのも恥ずかしい気持ちになります。
手続きやお客様とのやりとりも考え、一層転職してリセットする方が楽なのかもしれません。

転勤の対象になりにくくなる

営業職のような仕事だと、男女関係なく全国に転勤になるリスクはあります。

その際に女性は特にその対象から外してもらえるケースも多くなります。

ただ転勤による栄転もあるので、そういった意味では出世の可能性が独身時代よりも少なくなることになります

休みが取りやすくなる

ご家庭を持つと、家族関係の行事も増えて来るため、独身時代よりも休みの理由が言いやすくなります。

また何か会社のイベントで休日や時間外の業務があったとしても、優先して先に帰らせていただくことが増えます。

私自身、結婚するまでバリバリ休日の仕事が振られていましたが、結婚後はパタリと休日の業務を依頼されることはなくなりました。

嬉しい反面、頼み辛いのかな?と不安になることもありました。

結婚後の仕事の変化-男性編

飲み会の誘いが減る

華金は飲み屋をはしごし、朝までカラオケ。

なんて、新入社員時代はよくあったのではないでしょうか。

1週間のストレスを飲み会で同僚と発散した思い出は、皆さんお持ちなのではないでしょうか。
しかし既婚者、特に新婚さんは周りから見れば非常に誘いづらいものです。
奥様が家で待っている以上、早く帰らないとあらぬ疑いがかけられてしまいます。
逆に、嫌な上司の飲み会も断りやすくなるのでは。

結婚指輪のチカラ

人の信頼とは実に単純なものです。既婚者であることで、女性からの信頼は厚くなります。

これは実際に私の主人から聞いた話と、職場で感じた例です。

●女性特有の病気や体調不良になったときに相談しやすい

生理痛や不妊治療で職場の女性が仕事に悩んでいる時、どうしても男性の上司だと相談しづらいですよね。
しかし既婚者の男性であれば、女性への理解があると思うので、意外とすんなり相談できたりします。
女性の同僚や部下がいれば、独身男性より相談しやすいという印象になります。

●女性クライアントさんからの安心感

女性の扱いが慣れていると、お客様からの信頼も得られやすいです。
女性は感情に左右されがちな生き物なので、そういった繊細な女性心を理解しながら仕事ができると、クライアントさんもお話がしやすいですし、なぜだか安心感があります。
またセクハラなどのリスクも少なく感じるので、警戒されにくくなります。

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出世のチャンスがある

これは会社の制度も大きく関係してくるのですが、相対評価をするような会社もあります。

同じくらいの仕事の出来だとしても、A評価、B評価区別しなければいけないケースもあります。

その際に家庭を持っており、養って行かなければいけない状況ともなれば、
独身男性より早く出世ができる可能性もあります。

また「家族がいるから、早く昇進しないとな」と自分自身のモチベーションアップにも繋がります。

キャリアについて、真剣に考えることも増えるので、そういった意味で出世のチャンスは巡ってきやすくなります。

結婚して転職するメリット

前述では結婚後に起きる仕事やその環境の変化について記載しましたが、
会社によってそれぞれ風土は違います。

今の職場環境が自分の求める働き方と異なる場合は、転職をして環境を帰る必要があります。では結婚し、転職するメリットはあるのでしょうか。

仕事に対する価値観を理解してくれる

結婚をすると仕事に対する考え方や価値観は本当に変わります。

ということは、採用された当初とは違う価値観の人になるわけです。

就職するときは「バリバリ働きたい」という意欲が評価され、採用をされたとしても、
結婚した後は「家でもできる仕事で、そこそこ頑張りたい」と変化していくのです。
仕事に対する感覚が変化したのであれば、それを認めてくれる会社に転職をする方がお互いに気持ちよく仕事ができます。
「今の自分」が仕事に対して持っている考えを理解してくれる会社を選ぶことができれば、転職をした方が幸せになれます。

新たなキャリアプランを構築できる

結婚をし、自分の新しい生活が見えたからこそ、今の自分と向き合い新たなキャリア形成ができます。

一緒に人生を歩むパートナーができたからこそ、安心してチャレンジしたいという人もいらっしゃいます。
家庭ができると、今まで見えなかった世界も広がり、新たなサービス立案などのきっかけとなることもあります。

既婚者優遇の福利厚生

既婚者だからこそお得な福利厚生のある会社を探すこともできます。

住宅購入の際のサポート、家族手当、結婚記念日休暇など、結婚しているからこそプラスになる制度を多く持っている会社を探してみるのも良いです。

独身時代では考えなかった制度をフル活用し、自分の生活をさらに充実するのも良いでしょう。

結婚して転職するデメリット

結婚をして転職するのは、もちろんそれなりのリスクもあります。
全てを一新してうまく行くかどうかも、パートナーとよく考える必要があります。

転職先の選択肢が少なくなる

どうしても家庭があると、急な仕事を任せなくなることもあります。

特に育児などがあれば、会社側も無理はさせません。

なので、独身者と比べると稼働できないのではということが懸念になり、
そもそも採用されないというケースもあるでしょう。

特にまだ制度の整っていない会社に、今後育休をとる可能性のある女性は不向きです。
独身時代と比べると転職先の選択肢が狭くなってしまいます。

新しい環境に苦戦する

前の職場よりも時間が取れると思ったけれども、想像より忙しく逆に以前よりパートナーとの時間が減ってしまう可能性もあります。

また転職をすると、新しい職場や仕事に慣れるまでは覚えることも多く、家庭に意識を傾けるのが難しくなります。

環境の変化により家庭がうまく行かなくなっては本末転倒。
ある程度予測できる働き方の環境にいる方が、うまくいくケースもあります。

人間関係

新しい職場での人間関係は、実際入社してみないとわからないものです。
独身ばかりの職場の場合、ある程度家庭を持った人間の働き方に理解がないと、
孤立してしまいます。
理解のある環境に恵まれないと、返って苦しい思いをしてしまい、仕事も家庭もうまく行かなくなってしまいます。
転職をされる際にはきちんと現状を伝え、自分と同じような家庭環境の方が活躍されているのかの実績を確認しましょう。

おわりに

結婚は私生活だけではなく、仕事も大きく変わるビッグイベントです。

近年は共働きの家庭も多く、お互いに活躍できるような職場が増えてきています。
パートナーと共にどのような人生を歩んでいき、その中で仕事はどのようにおこなっていくのか。また今後子供が生まれた時にお金はどうするかなど、先々まで考えながらキャリア形成をしなくてはいけません。

特に女性はブランクが生まれるタイミングでもありますので、結婚するまでと結婚してからの働き方は自分の過ごしやすいように作り上げていく必要があります。

キャリアは会社によって作られるのではなく、自分で形成できる時代です。

転職が結婚後のキャリア形成のきっかけになるのであれば、改めてパートナーと話し合ってみましょう。

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